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8人目の男☆ #チェリコ物語



2006年にもオレ達にとって大事な出逢いがあった。



この頃になると大きな会場や地方ライブ等も増えてきて、演奏以外の所でサポートしてくれる人手が欲しくなっていた。

THE CHERRY COKE$は人数が多いうえに1人いくつもの楽器を使うのでライブのセッティングにも時間がかかる。

どんなに頑張っても本番前の転換などはメンバーだけでは賄えなくなっていた。

決められたセッティング時間を越えればその分演奏時間を削るしかない。


出来るだけ早く転換をし出来るだけ多くの時間演奏が出来るようにするには、セッティングや配置等を把握した常駐のスタッフが付いてくれるのが一番だった。


音響担当のPA、楽器を専門で扱うテック、ステージ周りを世話してくれるローディー、その他物販や移動の際の運転等をしてくれるスタッフなど

バンドが大きくなって来ればその職種は増えるがこの時はまだそこまで雇えるお金も無かった。

一先ずは転換時やライブ中のステージ周りを手伝ってくれるスタッフ募集をホームページへ載せた。


所謂バンドスタッフというのは裏方稼業で、表舞台へ立つバンドの為に自己犠牲心を払いそれでも一緒に夢を見られる強いハートが要求される過酷な仕事。

ホームページへ載せたからと言って直ぐに決まるモノでもない。



掲載してから何ヶ月か経ち、半ば諦めかけていた時ホームページを介して一通のダイレクトメールが届いた。

初めての応募は素直に嬉しかった。

嬉しかったのだが、そのDMを読み進めていくと【何故チェリコのスタッフをやりたいか】という志望動機欄に


「コイツ等と一緒なら楽しい時間が過ごせると思ったから」と書かれていた。




いくらコチラからの募集願いとはいえ随分と上からくるヤツだ。


とは言え待ちに待ったスタッフの応募。

喜びと期待、そして少しのイラつきを抱えその人物と一度会ってみるコトにした。



初めて会った詳しい場所は忘れてしまったのだが、出逢った時の第一印象はDMの文章とは違い素朴で真面目そうな男だった。

その後酒を呑みお互いのコトやオレ達がどういうコトを手伝ってほしいかを話した。

歳はオレ達より若くSUZUYOと同い歳。

北茨城から上京してきて友達と高円寺でルームシェアをして暮らしていた。

楽器はあまり詳しくないけど人当たりも良くガッツがありそうな感じだ。

酒を囲み話していくうちに、あの文面は彼特有の人懐っこさだったのかなという気もしてきた。



相手が信用出来る人間かそうじゃないかなんてのは一緒に酒を呑み酔いがまわって来れば大体分かる。

それは年上だろうが年下だろうが関係無い。

この男の器にはチェリーコークというバンドが入り込むだけのスペースがちゃんと用意されていた。



終電間際の山手線ホーム。

別れ際オレはその男に一つの嘘をついて見送った。




「結構応募来てるからまだハッキリとした返答は出来ないんだけど、1週間以内には連絡する」





いらない見栄だ。

心は決まっていた。



しかし1通しか来なかったから君を選んだ訳じゃない。

カッコつけるなら、そんな気持ちがはたらいたのかもしれない。



オレ達は7日目を待たずに彼へ連絡し正式にスタッフとして手伝ってもらうコトになった。



その男の名は"TA-CHIN"


こうしてTHE CHERRY COKE$は7人+1人の8人になった。



不器用だが自己犠牲心とガッツに溢れた粋な男だった。

ステージ周りのコトをはじめ物販、移動の際の運転、身の回りの細かいコトから酒の相手まで幅広くオレ達をサポートしてくれた。



この後6年間に渡りチェリコを陰で支え続けてくれた大切な仲間。

今はこの船を降り別の道を歩んでいるがチェリコの歴史を語る上では欠かせない存在だ。


現在チェリーコークスのライブへ来てくれているお客さんの中にもTA-CHINのコトを知っているヒトは多いと思う。

多くのお客さんからも愛され可愛がってもらった。


またチェリコ以外の現場でも出逢ったら声をかけてやってほしい。




ありがとうTA-CHIN。

オレ達来週BLITZでやるんだぜ。






続く…



赤坂BLITZまで後10日!!!

8人目の男☆ #チェリコ物語_c0107763_234449.jpg
8人目の男☆ #チェリコ物語_c0107763_23441319.jpg



LIVE情報→ www.thecherrycokes.jp


KAT$UO
by YUICHIROtccs | 2013-12-13 23:46