THE CHERRY COKE$のVO.KATSUOのLogBook


by YUICHIROtccs

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

KAT$UO official twitter

検索

タグ

以前の記事

2015年 12月
2014年 12月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 06月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 04月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

アメリカ大陸横断#1 チェリコ物語





成田を出発したオレ達は途中ダラスを経由してフロリダ州オーランド国際空港へ到着した。


コレから始まるアメリカ大陸横断の大冒険に期待を膨らませ先ずは初日、2日目と滞在するホテルの目の前にあったいかにもなステーキ屋で決起集会。

巨大な肉の塊に返り討ちを喰らい益々期待が高まる。


翌朝、その日はアメリカでのライブ初日、場所はフロリダ・ディズニーワールド内にあるHOUSE OF BLUES。

会場に着くなりネイトをはじめFLOGGIMG MOLLYのメンバーが「よく来たね!」と温かく迎えてくれた。

コレから2週間一緒にツアーを周るReverend Peyton’s Big Damn Bandのメンバーも皆最初から本当に親切にしてくれた。


リハーサルを終え会場の周りを散策していると既に今夜のライブを観に来たであろうヒト達が列を作っていた。

何人かに「君達チェリーコークスか?楽しみにしてたよ!」や「Youtube観てきたよ!」等の声をかけてもらい、下調べをしてくれていたコトに感動した。



西部劇にでも出てきそうな木造3階建ての大きなライブハウス、屋根の上にはこれまた大きな貯水タンク。

日も暮れはじめ会場を待つヒトの列は2000人以上に膨れ上がっていた。

その列をいくつにも連なった裸電球が照らし最高の雰囲気。







いざアメリカ初ステージ。



SEは使わなかった。

先ずはじめにMOCCHIが1人で出ていく。


日本から来たフォークパンクバンドがどの位のモノか観てやろう、そう言わんばかりに静まり返る会場。

目の前にした2000人超のアメリカ人に日本人のアイデンティティー「一礼」をかましドラムセットに着く。



20秒程のドラムソロ。

それが鳴り止みポルカのリズムに移る瞬間、会場から大歓声が起こった。

大舞台の先陣を切ったMOCCHIが本場の観衆に風穴を開けた瞬間だった。

コレはオレ達にとって大きな勇気になり、期待と緊張で張り裂けさそうだった気持ちを解してくれた。


メンバーが出揃いポルカ中盤には巨大なモッシュの渦が二つ出来ていた。


いける。


自分達が今までやってきたコトが海を渡った見知らぬ土地でも通用する。

アジアの小国日本が大陸王者アメリカと今まさに同じ音楽で繋がり時間を共有していた。


その後は無我夢中だった。


気付いた頃には40分程のライブは終わっていた。

大きな歓声に見送られステージ袖へ捌けていく。


片づけを済ませフロアに出ると多くのヒトが「awesome!」と声をかけてくれた。



続くReverend Peyton’s Big Damn Bandはブルースやヒルビリー、ゴスペル等をギター、ドラム、ウォッシュボードで掻き鳴らす3ピースバンド。

Vo.&GtのReverend PeytonとVo.&Wash BoardのBreezy Peytonは夫婦、現在はメンバーチェンジをしているがこの時のDr.Jayme PeytonはRevの実兄という本当の家族で構成されたバンドだった。

事前にYoutubeで観てはいたがこのバンドのライブもまた大迫力で一発で心を持って行かれた。



そして真打FLOGGING MOLLY。

もう会場は異様な熱気と興奮に包まれていた。

本国というコトもあるだろうが今まで観てきた彼等のどのライブよりも凄かった。

このフロリダのHOUSE OF BLUESというハコは3フロアに分かれていて、分かり易く言うとオペラ会場をラスティック建築で建てたような造りになっていた。

その為ステージに立ち会場全体を見渡すと吸い込まれそうなくらいの迫力なのだ。

そんな会場でオーディエンスと共に創り出されるグルーヴは巨大な渦を巻いて空間全てを包み込んでいた。


こうして大興奮の初日を終えこの日は昨日と同じホテルへと戻った。


翌日からはツアーバスでの移動になる。

日本から最安値で頼んだバス、寝れるとは聞いたがどんなバスが来るかは想像もつかなかった。

東から西へのアメリカ大陸横断、きっとココからは過酷な旅になるだろうと皆が予想していた。



翌朝、メンバー全員同じ部屋へ集まり日本から持ってきた物販用のTシャツを仕分けしたり、各自出発の準備をしていた。

そんな中、チェックアウトの時間になっても迎えのバスからは連絡が無い。

部屋の窓から下を見下ろす。

それらしき車は一台も無い。

停まっている車と言えば先ほどから入口を塞がんばかりのコンテナトレーラーを繋いだ"はとバス"を更にデカくしたような車だけだった。

しかし既にチェックアウトの時間。

仕方なくフロントへ鍵を返し表で待つコトにした。




来ない。



おかしい。

ココへ来て手配をミスったか。


そんな心配をよそにホテルのベルボーイは「お前ら日本から来たのか?」「バンドやってるのか?」

「オレもギター弾けるぜ」と言い口笛を吹きながら陽気なエアギターを披露しだした。



それどころじゃない。

ココへ迎えに来るはずのバスが来ないんだ。


それでもその後5分位はそのベルボーイのエアギターを聴かされただろか。

一通りのレパートリーが終わったのか「ところでお前等はここで何をしてんだ?」とベルボーイ。


アンタにハマってたんだよと思いながらも事情を説明すると「それならさっきからずっとソコに停まってるじゃねーか」と。

指さす先には先程部屋の窓から見下ろしたバカデカい"はとバス"

いや、そんな筈は無いと誰もが確認しなかったそのバスに近付き、傍にいた運転手らしき人物に尋ねてみた。




「予約の名前はTHE CHERRY COKE$だよ」





まさかソコに先程から停まっていた巨大なバスがオレ達の予約したツアーバスだった。

コレには驚いた。

急いで荷物を積み車内へ。



中に入るとまず広めのラウンジがある。

10人位座れる対面式のソファーがあり、そのまた隣には4人が座れるテーブルとイス。

更には冷蔵庫、トイレ、シャワー付き。


フロアを区切るスライド式の扉を開けるとソコはベッドルーム。

3段ベットが4つ両サイドに並んでいる。

合計12人が泊まれる個室ベッドには全室に小型TVが完備されていた。


寝室の廊下を抜けるとその奥にもスライド式の扉があり、そこを開けるともう一つのラウンジがあった。

5人位が座れるL時のソファーにテーブル。

ちなみにこの部屋と入口の部屋には両方共巨大な液晶TVやラジオ、その他AV機器が揃えられていた。



想像もしていなかった、というか観たコトもないような豪華なバスにテンションが上がったオレ達はまるで中学生の修学旅行のようだった。

「オレここ」「私ここ」と早いモノ勝ちと言わんばかりにベットの割り振りが決まっていく。


今でもこの時のコトを想い出すと顔がほころぶ。

本当に良い想い出。




このバス会社はアメリカの名立たるアーティストが使っているツアーバス専門の会社で、運転席には"エアロスミス"や"リンプビスキット"などのツアーパスが釣り下がっていた。

つまり、彼等が実際にこのバスに乗って移動していたのだ。




しかし何故最安値のバスを頼んだのにこんな最高クラスのバスが来たのかを恐る恐る運転手に聞いてみた。

すると彼は「君たちが予約していたバスは他で予定が入ってしまい出払っていたからコレで来たんだよ」と教えてくれた。

「勿論料金はそのままで大丈夫だよ」と。

コレはFLOGGING MOLLYが使っているバスと同じで、更にそれより新しい型のバスだった。

なんだか申し訳ない気持ちにもなったがこんな棚ボタがあるのか、コレが噂で聞いたあの「アメリカンドリーム」ってヤツじゃないか等とハシャギ皆大興奮した。




そう、棚ボタだと思っていた。

このブログを書くまでそう思っていたが、今になって考えてみればそんなに旨い話があるだろうか。




例え予約を入れていたバスが使えなかったとしても最安のモノから最高のモノに。

予約時に観たホームページには他にも色んなクラスのバスがあった筈だ。

大手ツアーバス会社がそんなブッキングミスをするだろうか。


そもそもこのツアーバス会社を紹介してくれたのはFLOGGING MOLLYのツアーマネージャーのアーロンだ。

よく考えてみれば最終的な手配は彼がしてくれた。



今となっては真実は分からないし、今さら聞いたところで野暮になるだけだ。

しかし、もしそうならば合点のいくコトがいくつか想い浮かんでくる。

このコトは、この旅を通して彼等がしてくれた沢山の優しさと共にそっと、ずっと忘れないように心の中にしまっておこうと思う。


こうしてオーランドを出発したオレ達は次の街タンパへ向かうコトになる。

4000kmに渡るアメリカ横断の旅の始まり。



続く…



赤坂BLITZまで後7日!!!

c0107763_065560.jpg
c0107763_071039.jpg
c0107763_072239.jpg



LIVE情報→ www.thecherrycokes.jp


KAT$UO
[PR]
by YUICHIROtccs | 2013-12-17 00:08