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THE CHERRY COKE$のVO.KATSUOのLogBook


by YUICHIROtccs

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チェリコ海を渡る #THE CHERRY COKE$ story



その話は突然やってきた。





日本人の民族性かはたまた美学なのか、オレ達は時折「口約束」という契を交わす。

もしかしたらまだ実行されていないだけの長きに渡る約束かもしれない。

時に相手を気遣って交わされる場合もあるが、お互い心のどこかでは理解している。

その大半は時間の経過と共に消えていき、この不確定な約束が果たされる確立は低い。




しかし、極稀にこの口約束が忘れた頃に果たされ現実のモノとして実行される時がある。

そして、日本人以外の国の人にはこの文化は存在しないのかもしれない。








2007年暮れ、STEP UP RECORDSへ移籍する少し前。

パソコンへある一本のメールが届いた。

送信元はアメリカ、ロサンゼルス。





「やぁ兄弟!待たせたね。アメリカへ来れる準備は出来てるか?」






突然の内容に戸惑ったが、読み進めていくうちにコレがあの時交わした「口約束」の続きで

未だ果たされていないだけの約束であったコトを理解した。



メールの送り主はAaron。


その人物は来日の際にも面識があり連絡先を交換していた"FLOGGING MOLLY"のツアーマネージャーだった。





そう、2004年4月初めてFLOGGIN MOLLYの日本ツアーのオープニングアクトをやらせてもらった時、バンドのベーシストNathen Maxwellが

何度も言ってくれた言葉

「お前達を絶対アメリカに喚ぶから」

その場で綿密な打ち合わせや詳細を決めるでもなかった立ち話が3年越しで現実のモノとなり動き出そうとしていた。




何度も読み返した。

しかし何度読み返してもその内容はTHE CHERRY COKE$がアメリカでツアーをする為のコトが書かれていた。



あの日の約束を覚えていてくれたコト。

今でもオレ達のコトを気にかけていてくれたコト。


感動した。

そして心底興奮した。




それは"GREEN 17 TOUR"と題し毎年FLOGGING MOLLYが主催しているSt.Patrick'sを祝うツアーで

St.Patrick's当日の3月17日に向けて2ヶ月以上をかけてカナダを含め全米を回るツアーだった。


FLOGGING MOLLYは日本でも既にお馴染みだが本国での人気は相当なモノ。

会場は"HOUSE OF BLUES"を始め最低でも2500人以上のキャパでファイナルとなる会場はなんと8500人を収容する野外ステージだった。


しかも驚くコトにこのツアーは主催のFLOGGING MOLLYとインディアナ出身の"Reverend Peyton’s Big Damn Band"というバンド

そして日本から行くTHE CHERRY COKE$、この3バンドだけで全米を周るというモノだった。



オレ達の想像を遥かに越えた大規模な話。

大好きなバンドの代名詞ともいえるツアーへの誘い。



勿論バンドの気持ちは決まっていた。





しかし幾つかの問題もあった。



それは既に年明けからのライブ予定が入っていて、その時期に何本か被っていたのだ。

いくら自分達のチャンスだといっても決まっていたモノを断るという不義理なコトはしたくなかった。



そしてもう一つがアメリカ滞在中の諸経費。

渡航費の他に向こうでの移動費、生活費などの問題もあった。

中でも向こうでの移動は日本とは規模が違い、ましてや初めて行く土地でこの人数での移動にはかなりの不安があった。

色々と検討した結果運転手付きのツアーバスを頼むのが一番スムーズだというコトになり最安値の会社を探し手配。

詳しくは分からなかったが、全員が乗り込めるだけのサイズで贅沢を言わなければ寝るコトも可能だとのコトだった。




フロッギンサイドにコチラのスケジュールを踏まえ、それでも良ければ是非参加したい旨を伝えたら快く受け入れてくれた。

参加日程は2週間半程でフロリダからファイナルとなるメサまでのアメリカ横断。


こうしてオレ達はバンドとして初めての海外ツアーを経験するコトになった。








この年の暮れ、アメリカ行きとは別にバンドはもう一つの問題を抱えていた。

それはアコーディオン担当YOSSUXIの脱退。


彼女とはプライベートでも呑みにいったり遊んだりする妹的な存在だったから寂しい気持ちが大きかったがコレも仕方のないコト。

1人の気持ちや人生、新たな目標を理解するコトも集団行動にとっては必要だ。




しかしアメリカツアーも決まっていた時期なのでオレ達は直ぐに新たな後任を探さなくてはいけなかった。

アコーディオン奏者はドラマー以上に需要が少なく難しい問題だった。

年も明け渡米まで数週間しかなかった。



もうアコーディオン無しで行くかと諦めかけていたそんな時

昔THE CHERRY COKE$のライブにも遊びに来ていてHIROMITSUの知人を介して知りあった人物が

現在アコーディオンを弾いて芸人をしているというコトを知った。




早速コンタクトを取りスタジオで音合わせをしたものの、不安がよぎる。

いくらアコーディオンが弾けるといっても芸人として弾くモノとバンドとして弾くというのは別モノだった。


唐突な誘いで戸惑いもあったと思う。

時間が無い中で人知れぬ不安もあったと思う。

練習では上手くいかずキツイ言葉も飛んだ。

スタジオでは毎回のように涙を流していたが、それでも頑張ると言ってくれた。


こうしてオレ達は彼女を正式メンバーとしてバンドへ迎えるコトに決めた。



アメリカへ行くまではもう日がなかった。

HIROMITSUは自分が連れてきたという責任もあったらしく連日個人練習に付き合ってくれていて

この短期間の猛特訓を経て何とかある程度の曲数を覚えてもらいギリギリでライブ準備が整った。






彼女を含めた新生THE CHERRY COKE$での初舞台はなんとフロリダ。

ディズニーワールド内にある名門"HOUSE OF BLUES"だった。



アメリカ出発当日。

成田空港出発ロビー、不安の中にも浮足立っているメンバー。

普段遅刻の多いオレやHIROMITSUもこの時ばかりは既に到着し手続きを済ませていた。




しかしアコーディオンが来ない。



派手に寝坊したらしい。

コチラは気持ちが高まりロクに睡眠も取れなかったというのに大したタマだ。


皆チェックインを済ませゲートをくぐる準備も整っていたその時、遠くから「すみませーん!」と息を切らせ走ってきた。

2週間以上も見知らぬ土地で生活をするとは思えない程の軽装に一泊二日の小旅行にでも行くかのような小荷物しか抱えていなかった。



こうして最初から大物になる予感しか感じさせなかったその人物こそ

THE CHERRY COKE$の現オコーディオニスト"TOMO"である。



この時のメンバー


Vo.KAT$UO
Ba.HIROMITSU
Gt.MASAYA
T.p/T.w.KOYA
A.sax.SUZUYO
Acco.TOMO
Dr.MOCCHI(サポート)

Roadie.TA-CHIN
P.A.SYU-HEY



2008年3月のコト。


続く…



赤坂BLITZまで後8日!!!
チェリコ海を渡る #THE CHERRY COKE$ story_c0107763_178476.jpg

チェリコ海を渡る #THE CHERRY COKE$ story_c0107763_1782624.jpg



LIVE情報→ www.thecherrycokes.jp

KAT$UO
by YUICHIROtccs | 2013-12-15 17:08